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バックパッカーAとBの記録

弱小バックパッカーたちの旅行記

メディナ・スークの歩き方 / いかにしてターバンの値切りに失敗したか【モロッコ 2016 - 4】



2016/09/15 - B - Marrakech, Morocco

2016年9月15日の為替レート:1 MAD = 10.53 JPY

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ジャマ・エル・フナ広場の屋台について紹介したところで、この広場を拠点としたスーク散策についてのあれこれも紹介しよう。マラケシュに限らずモロッコのメディナ(旧市街)は迷路だ。迷ったらすぐジャマ・エル・フナまで戻ってこよう。

 

 

モロッコのメディナで、道を尋ねながら歩く

旅先でしかできないコミュニケーション

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▲フナ広場の形はいびつなため、どこまでがフナ広場か定かではないが、フナ広場に程近い場所

 

メディナを歩いていて気づいたが、俺は人に道を聞いて歩くのが大好きなようだ。これまでいろんな街を歩き、そのすべてで道を聞いたが、モロッコに来るまで自分がそれを好んでいるとは気づかなかった。

マラケシュのメディナは規模も大きくないので、一回誰かに聞けばだいたい何とかなる。だから本当に迷ったときだけ道を聞いていた。それが世界最大の迷宮都市フェズを歩いた辺りから道を聞くのが楽しくなり、次第にリレーのように道を聞いて渡って行く様になった。

もちろん失礼のないように、最初に聞いた人が見えなくなってから次の人に道を聞いた。もはや道をわかっているのに聞いたりもした。文化の違う、遠く離れた人たちと簡単でもコミュニケーションが取れ、しかも親切というか、好意に触れられるのがすごくうれしい。

 

「現地の挨拶+地名+指」 

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▲転んで背中を強打した瞬間ではない。階段で寝ているのだ。俺が育ったところとは完全に文化が違う。

 

「アッサラーム・アライクム!(シュッっと右手を挙げつつ、快活な笑顔)、ジャマ・エル・フナ?(人差し指を左右に振る)」

道の聞き方なんて、これでいい。これでジャマ・エル・フナまで戻って来られる。

どこの土地でも「現地の挨拶(旅人の最低限のマナーとして)+地名+指」で行きたいところに行ける。

 

道を聞くならこんな人!

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道を尋ねるなら暇そうにしているお店の店主か、正面から歩いてきたおじさんあたりが狙い目だ。まずチャチャっと道を教えてくれる。

 

気をつけたいのが10代より若そうな男(もちろん子供は要注意)や向こうから話かけてきたモロッコ人。

こいつらは暇なモロッコ人だ。こいつらに悪意はないが、道を聞くとずっとついてきて道案内代のチップを請求される恐れがある。ついて来なそうなモロッコ人なら、こっちから道を聞く分にはトラブルはない。とても親切に道を教えてくれるぞ。

もちろん別れ際には笑顔で「シュクラン!(ありがとう)」と言おう。多くのモロッコ人は「なんやらかんやら」と返してくれる。

 

値引き交渉のてびき

スークでターバン購入

Marrakesh

マラケシュで二泊したあとはサハラ砂漠に向かう。砂風や日光から身を守るため、ひいては「モロッコに来ましたよ」感の醸成のため、サハラに行く前にターバンを用意しなければ!!

と言うわけでマラケシュのスークで購入することにした。「餅は餅屋」のことわざのとおり砂漠用具を買うならモロッコで、と思ったし、モロッコで買うならオールドスクールなスークで店主との駆け引きもやってみたかったし。

結果としてはかなりの敗北を喫した。皆さんには同じ轍を踏んで欲しくないから要点をかいつまんで反省点を述べる。

 

最初の店で買おうとするな

迷路のようなスークにも、路地ごとに特色がある。革細工のスーク、布製品のスーク、真鍮製品のスーク……。だから目的の商品を売ってそうな店を見つけたら、落ち着いて周りを見渡して欲しい。近くに同じような店があるはずだ。

俺はと言うと、ターバンなのかカーペットなのか見分けがつかなくて、中々ターバンっぽいターバンを売ってる店が見つからず、やっと見つけたところで価格交渉してしまった。
だから「もう店探すの嫌だよ…。最終的にはいくらでも買うよ…。」感がどうしても出ちゃったように思える。

 

価格は店主提案の3~5分の1

通常のターバンは4メートル長だ。けどケチりたくて、2メートル長のターバンを探していた。やっと見つけた店で値段を聞いてみたら150MADと言うではないか。冗談じゃない。すかさず交渉を開始する。しかしここですでに俺は負けていた。なんとなく「まぁ60MAD(600円くらい)ならいいかな」と自分で予定価格を決めちゃっていたのである

そして「60MADは?」と始めてしまったのだ。あんまり低い価格を言うと馬鹿にされるかなと思ってしまったのだ。ぼったくられる方がバカなのに。

150・60MAD論争は紛糾した。やれ他のは工場で作ったやつだけどこれはローカルが手編みしたやつだの、生地が本当にいいやつだの、色が特殊だの、だから頑張って125MADまでしか落とせないのだの。

けど80MADまで根気強く交渉し、購入する段でターバンのほつれを指摘し、70MADまで値を落として購入できたが、どう考えても700円の価値のある代物ではなかった。冷静に見てみると実際ダイソーで買えそうである。

宿に帰って水道に当てると染色が永遠に落ち続けるし、縫製はひどいし。ちなみに夕食で合流した同室の人は似たようなものを30MADで購入していた

 

相場は先に調べろ、後で調べるな

100円で何枚か買えそうな布に700円払ったのも悔しかったが、それが300円で買えた人が近くにいるというのも悔しかった。知らぬが仏。

実際、商人とのやり取りはそれ自体に価値のある行為だったと思うし、いい思い出だ。その結果(調停価格)が適正かどうか、事後に誰かに聞いてしまったが、ゆえにたった数百円のことでいい気分が萎れてしまった。

損したのはたった数百円のことである。折角来たモロッコだ。失ったテンションのほうが高くつく。マラケシュ商人との交渉を楽しむべし!!

「マラケシュ商人に負けたことがある」というのが、いつか大きな財産になる。