バックパッカーAとBの記録

弱小バックパッカーたちの旅行記

【3泊4日砂漠ツアー 1日目②】警察署を経由して、モロッコでいちばん美味しいタジンとベルベルオムレツを食べた



2012/02/15 - A - Merzouga, Morocco

【2012年2月12日為替レート】1 MAD = 9.20185 JPY 

Supratour

マラケシュを早朝に出発し、アトラス山脈を越えた私たち。その夜、モロッコ人のケンカを経て、最高のタジンを食べる話です。


 

砂漠の警察署に星が降る

私たちはどうなっちゃうの

日没後、経由地にバスが停まったときに、モロッコ人同士のケンカが始まったおめーおれの荷物にさわっただろ、なんか盗んだのかよ。知らねーよ触ってねーよ盗んでねーよ。運転手が降りていって、間に入る。

そんなこんなでバスが発車しないまま20分くらいたった。ようやく走り出したと思ったら、警察署で停車!!!! ケンカしていた2人を降ろしたのだった。メルズーガに着く予定の時間より大幅に遅れていた上に、この騒ぎ。「わ、私はどうなってしまうのだろうか、こんなに遅れてしまっては、現地で待っているはずのガイドも帰ってしまっているのではないか…。」と気持ちが暗くなった。

 

巨大なるオリオン

orion wide

まあ、なんとかなるだろう、と気を持ち直して窓の外に目をやる。曇ったガラスごしに、たくさんの星と見たこともないほど巨大なオリオン座が見えた。

観測地点によって星座のサイズが変わるなんて聞いたこともないけど、あの日見たオリオン座は、人生でいちばん大きかった。「ぐおお」と、低い音を発していた記憶さえある。それはおそらく、バスのエンジン音だったのだろうが。

 

メルズーガへようこそ

予想以上に熱い歓迎

予定より3時間ほど遅れてメルズーガに到着。バスを降りると、一瞬で客引きに囲まれもみくちゃにされた。想像はしていたが、この旅でいちばん強烈な勢い。 

「Cheap Hotel!Cheap Hotel!」「Nice Price!TAXI!」「Aサンデスカ?」Cheap HotelCheap Hotel!」

 

片言英語にまじって、確かに日本語が聞こえた。声の方へ振り向くと、凛とした雰囲気の男と目があった。若く、背が高い。

「待ッテマシタ。私ガ、ハサンデス。行キマショウ。」

 

ハサンあらわる 

この声の主が、House13 砂漠ツアーのガイド・ハサンだ。アラブ語・ベルベル語・フランス語・英語・日本語、その他いろいろな言語を操る、サハラの案内人。ベルベル人らしい、目鼻立ちがくっきりしたいい男だ。

ちなみに、「ハサン」という名前はモロッコでポピュラーな名前。会う人、会う人みんなハサンだったりする。

 

田舎に泊まろう・モロッコ編

モロッコでいちばんの料理

ハサンに連れられて、車で15分ほどかけて彼の家へ。客間へ通され、お母さんが夕飯を持ってきてくれた。

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イモ・豆のタジンと、ホブス。モロッコで食べた中で、一番美味しい料理だった。マラケシュで食べたタジンやエッサウィラでのクスクスも美味かったが、あれらは言わば都市部の、大衆向けに一般化された味だ。

この夜、ハサンの家で食べたのは、本当のモロッコの家庭料理。自分の知っている味覚と最も離れたところにある「旨味」が、目的地に到着した安堵とともに口に入ってくる。

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次の日の朝に出してもらった「ベルベルオムレツ」も、とても美味しかった。タジンと同じ具材・味付けを、スペイン風オムレツのように厚く焼いて食べる。塩気がとてもいい具合だったなぁ。

 

おやすみ、メルズーガ 

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夕飯後、居間に敷いてもらった布団で就寝。居間って言うかもう、玄関前の床に寝る感じ。(ここで寝るのかい!まあいいけど、客間のほうが良いんじゃないかね!)なんて思ったけど、これがなんとも暖かくてよく眠れるのだ。2月のメルズーガはなかなか寒いのだけれど、毛布を何枚も重ねて寝るのはとても気持ちいい。

 

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その翌日、ついに砂漠へ歩きだす。ハサン抜きで。なにそれ、なんで!?